PCITと子育て

PCIT

PCITの本を2冊読みました。
我が子に記載の一部を試したところ、効果がありました。(CARESが有効:かんしゃくの対処法)
今後、PCITの書籍を読んだら、記事を充実させていきます。
2025.7.25

1日5分! PCITから学ぶ 0〜3歳の心の育て方

この本はどんな本?

幼児の強い気持ちや感情を、どのようにコントロールすればよいかを考えるための実用書。

ぺいぺー
ぺいぺー

PCIT(親子相互交流療法)は問題行動の目立つ子どもと、育児に悩む親のための、半世紀ほど歴史ある治療法だそうです。

ぺいぺーが学んだこと

親は自分の不安や体験を子どもの気持ちに映する。
小さなこどもの言葉と心は、周囲との交流から育つ
養育者と子どもの間にしっかりしたアタッチメント(愛着)を作る事が大切。
アタッチメントは4タイプあり、アタッチメントの良し悪しは後の人生にも影響する。
ペアレンティングスタイル(親の子育てスタイル)によって、アタッチメントが変化する。
適切なペアレンティングスタイルで、1日5分子どもと遊ぶ事で、適切なアタッチメントに改善する。
1日5分の遊ぶ時のやり方と注意点。(避ける事、やる事)
かんしゃく の対策法。

ぺいぺー
ぺいぺー

太文字の所をさらに解説します

アタッチメントの4タイプ

【安定型】は1種類のみで、他は不安定で【3つの型】がある。
不安定型も、立て直すことができる。

【安定型】の子どもの特徴

親がいないと不安がり、戻ると喜んで近づく。
不安な時には、親にすがりつく。

ぺいぺー
ぺいぺー

このタイプの子を持つ親の特徴は、子どもが泣いたり困っていれば、しっかり対応できている人に多いそうです。

【回避型】(不安定)の子どもの特徴


親がいなくても淡々としていて、戻っても反応が薄い。

ぺいぺー
ぺいぺー

このタイプの子を持つ親の特徴は、笑顔やボディタッチが少なめで、子どもの要求を拒否する振る舞いが見られるそうです。

【アンビヴァレント型】(不安定)の子どもの特徴


親にベッタリしている事を好み、親が離れると不安で混乱すし、親が戻ると抱きつきながら叩いたりする。

ぺいぺー
ぺいぺー

このタイプの子を持つ親の特徴は、行動に一貫性がなく、子どもの要求に応えるかは気分次第だそうです。

【無秩序型】(不安定)の子どもの特徴

親に怯えたり、他人に近づこうとしたり、一貫性のない行動をとる。

ぺいぺー
ぺいぺー

このタイプの子を持つ親の特徴は、子どもが理解できない行動を突然して、怖がらせたり混乱させるそうです。

ペアレンティングスタイルの4つ


子どもに対する温かみ(やさしさ)の強弱と、子どもに対する要求や制限(しつけ)の強弱で、4つのペアレンティングスタイルに分かれる。

リーダーシップのある親の特徴(やさしさ↑しつけ↑)

ルールが分かりやすく納得しやすい。
一貫性がある。
温かみがある。

ぺいぺー
ぺいぺー

子どもは将来、自尊心があり、感情のコントロールができて、対人関係スキル等が高くなる傾向があるそうです。

許容的な親の特徴(やさしさ↑しつけ↓)

温かみがある。
ルールが少ない。
リミットが決められない。

ぺいぺー
ぺいぺー

子どもは将来、反抗的で挑戦的になりやすく、継続性に欠け、自己中心的で、社会スキルが乏しくなりやすい傾向があるそうです。

独裁的な親の特徴(やさしさ↓しつけ↑)

子どもの要求や希望に応えない。
ルールが厳しい。
要求水準が厳しい。
接する態度が冷たい。

ぺいぺー
ぺいぺー

子どもは将来、不安定を感じやすく、自尊心が低く、過剰適応になりやすく、引きこもりがちだが、一時的に学校でよい成績を取ることがあるそうです。

関係欠如的な親の特徴(やさしさ↓しつけ↓)

無責任。
冷たい。
規則がない。
子育てに関与しない。
無関心。

ぺいぺー
ぺいぺー

子どもは将来、衝動的にふるまい、感情のコントロールが苦手で、対人関係に混乱し、自傷行為をすることがあるようです。

1日5分の遊ぶ時のやり方と注意点。(避ける事、やる事)

【やり方】
使う玩具は、普段使用しているものでよい。
子どもに遊ぶ時間だよと宣言 → タイマーを5分にセット → 親子で遊ぶ → タイマーの合図で終了
遊びの最中に、避ける事に注意する。
遊びの最中に、やる事に注意する。

避ける事

【命令しない】命令や指示が、多いと子どもが会話を楽しまないため。
【質問しない】子ども中心の遊びをしてもらうため。
【ネガティブなコメントをしない】せめて遊びの最中は否定や批判をしないため。

やる事

【子どもの行動をほめる】自己肯定感を高める。
【子どもの言ったことを繰り返す】子どもが話を聞いてくれたことを実感する。
【子どもの遊びをまねる】子どもの様子を観察しやすくなる。子どもと親がまねしあう事で、よい交流の循環が生まれる。
【子どもの行動を説明する】実況中継するように、子どもの行動を言葉にすると、子どもが自分に注目して、受け入れていると感じ取る。
【子どもとの時間を楽しむ】親自身が楽しむことで、子どもが親子の時間が楽しいものだと感じる様になる。

カミさん
カミさん

難しい事は書いてないね。

ぺいぺー
ぺいぺー

そうなんだよ。
しかも1日5分でいいんだよ。
新しく教材を買う必要もないから、試してみる価値はあるね。

かんしゃく の対処法:CARESの紹介

PCITトドラーでオススメの対処が5つあり、頭文字をとって、CARES(ケアズ)と呼ばれている。
外出時のトラブルや、イヤイヤ期での対応が楽になる。

C
【come in】近寄る
子どもが騒いだら、やさしく、おだやかに、子どもの手の届く距離に近寄る

A
【Assist Child】子どもを手助けする
何かできない事があってイライラしている時は、代わりに行動するのではなく、子どもと一緒にするか手助けをする。

ぺいぺー
ぺいぺー

子どもを主体に行動させるって事だね。

カミさん
カミさん

わが家の上の子はイヤイヤ期で、何でも自分でやろうとしてるね。

R
【Reassure Child】子どもを安心させる
やさしい声かけで、安心させる。

E
【Emotional Validation】感情を言葉にする
子どもは感情表現が未熟。親が言語化することで、感情に意味があることや、親に注目られていることが伝わる。

ぺいぺー
ぺいぺー

先日、散歩中のチワワに吠えられて、上の子が固まってたよ。
「犬、怖いねぇ~」って声を掛けたら、笑顔が戻ったよ。
しばらく「犬、怖いねぇ~」を真似してたよ。

上の子(寅年)
上の子(寅年)

犬、怖いねぇ~

S
【Soothe Child】声とタッチでなだめる
スキンシップを取りながら、おだやかに話しかける。

この本を読んだ感想

ぺいぺー
ぺいぺー

子育てで、具体的な行動の目安となる良書だよ。

カミさん
カミさん

エビデンスはあるの?

ぺいぺー
ぺいぺー

統計的なデータは記載されてないよ。
この本の元になっているPCITはエビデンスがあるみたい。

1日5分で親子関係が変わる 子育てが楽になる。  PCITから学ぶ子育て

どんな本?

1日5分の「特別な時間」で子供の関係が良くなり、大きな声を出したり、機嫌を取ったりしなくても.しつけることができるようになる本

カミさん
カミさん

本当に?

ぺいぺー
ぺいぺー

本当!
メンタル治療で有効性が確立している技術を、子育てに活用するための本だよ。
PCIT(Parent Child Interaction Therapy)は日本語では親子相互交流療法と呼んでいるよ。

この本を読んだ感想

ぺいぺー
ぺいぺー

先程、紹介した本の著者が書いた本です。
内容も重複している箇所がありましたので、「ぺいぺーの学んだこと」は省きます。

カミさん
カミさん

どちらの本がいいの?

ぺいぺー
ぺいぺー

お子さんが3歳以下なら、前者の「1日5分! PCITから学ぶ 0〜3歳の心の育て方」がオススメです。
PCITを詳しく知りたい方は、後者の「1日5分で親子関係が変わる 子育てが楽になる。  PCITから学ぶ子育て」がオススメです。

まとめ

小さな子どもの言葉と心は、周囲との交流から育つ。
アタッチメント(愛着)の良し悪しは、後の人生にも影響する。
ペアレンティングスタイル(親の子育てスタイル)によって、アタッチメントが変化する。
かんしゃく の対処法にCARESを活用する。

【come in】近寄る。やさしく、おだやかに、子どもの手の届く距離に近寄る。
【Assist Child】子どもを手助けする。代わりに行動するのではなく、子どもと一緒にするか、手助けをする。
【Reassure Child】子どもを安心させるやさしい声かけで、安心させる。
【Emotional Validation】感情を言葉にする。
【Soothe Child】声とタッチでなだめるスキンシップを取りながら、おだやかに話しかける。

ぺいぺー
ぺいぺー

子育て中の仲間たちの、役立てば嬉しいです。

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